スポーツに打ち込む若年層に見られる腰痛の中で「腰椎分離症」(ようついぶんりしょう)というものがあります。
症状としては「普段は痛くないけどスポーツをすると強い痛みが出る」、「腰を曲げたり後ろに反ると痛みが出る」などがあげられます。
腰椎分離症は腰椎の椎体という所に繰り返しかかるストレスが原因で亀裂が入ってしまいその部分が離れてしまいます。
いわゆる、疲労骨折です。
分離した腰椎を不安定な状態で放置しておくと、徐々に腰椎が前にすべり落ちて神経を圧迫して下肢に痺れを伴う慢性腰痛になる「分離すべり症」をも引き起こしてしまう事もあります。
さらに骨がきちんとくっつかない状態だと手術も考慮しなければなりません。
当院においては、スポーツ活動をする若年層の腰痛は腰椎分離症の可能性を念頭に置き、痛みの強い場合には当院を医療提携のある整形外科を紹介いたしますのでレントゲン検査など含み医師の診断を受け治療方針を決めていきます。
基本的には分離した部分を安静にして骨が正しい位置でくっつくのを待ちます。
その後は低下した柔軟性や筋力を戻すために電気療法やスポーツマッサージ、鍼灸治療、ストレッチなどを行い再発を防ぎます。
腰椎分離症は早期発見早期治療ができれば骨の癒合もしやすくスポーツへの復帰も可能です。
特にスポーツを行う青少年は腰痛を我慢せずに早めに治療を開始しましょう。