ランナー膝(腸脛靭帯炎)

ここ数年のマラソンブームでこのランナー膝(腸脛靭帯炎)に悩まされている方は急増しています。

マラソンの大会目前に発症してしまい、出場を断念するなどというケースも見受けられますので日頃のケアがとても大切な疾患です。

症状

ランナー膝は主に膝の外側に痛みが現れます。

その症状は様々で、「熱感があり腫れを伴った強い炎症症状が出ている」というはっきりとした症状のものから、「10㎞ほど走ると痛くてそれ以上走れない」「安静にしていると特に痛みはない」「押しても強く痛みがあるわけではない」などの今一つはっきりとしない症状のものまで様々です。

腸脛靭帯は脛骨の外側部に付着しており、長距離を走ることでその腸脛靭帯が過緊張をおこし、大腿骨外側上顆とこすれあうことによって発症します。

また、走り方やランニングコースの形状、急激な練習量の増加なども原因の一つとして考えられます。

治療

まずは、患部にアイシングをして炎症症状を消褪させます。マッサージやストレッチで腸脛靭帯やその周囲の筋肉の過緊張を緩め、さらに、鍼やお灸を用いて治療を行い治癒力を高めます。

また、超音波治療器を用いて深部への温熱刺激を施し疼痛を緩和させた後、できるだけ安静を保ちます。

 

ランナー膝を発症すると個人差はあるものの症状が長引く方が多いため、早めの治療をおすすめいたします。また、発症しないためには日頃のケアが大切です。自覚症状はなくても筋肉は意外と疲労しているものです。
「せっかく今まで練習してきたのに走れない」「走れないことで精神的なストレスになる」「今度の大会に出場できないかもしれない」ということにならないように体調管理をしましょう。

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