なんだか手足は冷えているのに、顔だけほてる。疲れているはずなのに、夜はなかなか寝つけない。そんなちぐはぐな体の感覚に、心当たりはありませんか。
私たちの体は、「自律神経」という、自分の意思とは関係なく働く神経によって、体温調整や消化、睡眠など、生きていくうえで欠かせない機能をコントロールされています。この自律神経のバランスが乱れると、一見バラバラに見えるさまざまな不調が、同時に現れることがあります。
・手足は冷えるのに、顔や上半身がほてる
・寝つきが悪い、眠りが浅い
・動悸がする、息苦しさを感じることがある
・めまいや立ちくらみがある
・頭痛や肩こりがなかなか改善しない
・些細なことでイライラする、気分の浮き沈みが激しい
・疲れが取れにくい
・便秘と下痢を繰り返す
このような症状を強く感じることはありませんか?それは、自律神経からのサインかもしれません。
自律神経には、体を活発にする「交感神経」と、休ませてリラックスさせる「副交感神経」の2種類があり、この2つが状況に応じて切り替わることで、体のバランスが保たれています。しかし、過度なストレスや不規則な生活リズム、季節の変わり目の急な気温差、ホルモンバランスの変化などが重なると、この切り替えがうまくいかなくなり、交感神経が優位な状態が続いてしまうことがあります。その結果、冷えとのぼせが同時に起こったり、体を休めたいのに眠れなかったりといった、ちぐはぐな不調につながっていきます。
東洋医学では、自律神経の乱れは体をめぐる「エネルギー」の巡りが滞っている状態だと考えられています。エネルギーの巡りが乱れると、本来温かいはずの手足の先まで熱が届かなくなり、冷えとして現れます。一方で、行き場を失った熱が上半身にこもることで、のぼせやほてりが起こるとも考えられています。冷えによって血の巡りも滞りやすくなり、それが肩こりや頭痛、気分の落ち込みにもつながっていきます。
当院では、鍼やお灸を使って全身のエネルギーと血の巡りを整え、交感神経に傾きがちな体を、落ち着いた状態に戻していく施術を行っています。冷えとのぼせ、両方の症状に同時にアプローチできるのが鍼灸の強みのひとつです。お一人おひとりの体質や生活リズムをお伺いしながら、無理なく続けられるペースで施術を進めていきます。
自律神経の乱れは、ホルモンバランスの変化や、心の状態と深く関わっていることも少なくありません。強い不安感や気分の落ち込みが続く場合は、婦人科や心療内科での診察と並行して、鍼灸を体のケアとして取り入れていただくこともおすすめしています。
原因がはっきりしない不調ほど、一人で抱え込みがちです。「これって自律神経のせいかな?」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。